●コシャリ屋コーピーの思い  コシャリ屋コーピーのオーナーが大学の卒業旅行先のエジプトで出会ったのが、コシャリ。こんなに美味しいものが、またエジプトまで来ないと食べられないなんて…。はじめてコシャリを食べた衝撃は、遂には彼に会社を辞めさせ、仲間を集め、コシャリ専門店をオープンさせてしまうほどのものでした。  インターネットの登場により、まるでこの世の全ての情報にアクセスできるかのような錯覚に陥ることのできる現代。しかし世界にはまだ、我々の知らない、知り得ない情報や文化が、おそらくインターネット登場以前と大して変わらないだけ存在していることでしょう。なぜなら、コシャリという料理が、まだまだ日本に広まっていないのだから。  「人は何の為に生きているか」という、人類最大の問いに、一つそれらしい回答があるとしたら、「それを探すために生きるのだ」という、なんとも煙にまかれたようなアンサーを聞いたことがありますが、そうだとすれば彼はこれまでの人生を、日本にコシャリの味を広めるために生きてきた、そう言ってしまってもよいのではないでしょうか。  この世界は、退屈なんかじゃない。そんな気持ちが、コシャリを食べ終わったお客様の心にわずかでも芽生えて頂けたとしたら、それ以上の幸せはございません。